2016年07月18日-07月22日
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中国の「351計画」、2051年までに国民の幸福度を51%に

2016年07月25日

 「子供の未来の学業、仕事、幸福な暮らしは何にかかっているか」18日から20日にかけて米ダラスで開催された第1回「International Positive Education Network(IPEN)」設立大会において、40数ヶ国、約1000人の専門家・学者・教育者が「ポジティブ教育」をめぐり交流を深めた。人民日報海外版が伝えた。
 「どのような状況下においても、GRITは知力、成績、ルックスよりも、成功を予見できる最も確かな指標だ」近年米国の教育界で流行している新理念「GRIT(やり抜く力)」の提唱者、米ペンシルバニア大学のアンジェラ・リー・ダックワース准教授は新書「GRIT」を手に講演を行い、多くの読者と聴衆の関心を惹きつけた。
 心理学・教育学の専門家は近年の研究により、子供の成功を決める最も重要な要素は、「GRIT」の養成を軸とする一連の性格的な特長であることを明らかにしている。ポジティブ教育の提唱者、米ペンシルバニア大学のマーティン・ セリグマン教授(心理学)は、「世界の多くの国がポジティブ教育を、教育改革と国民の幸福度を高める重要な手段としている」と指摘した。
 清華大学心理学部学部長の彭凱平氏は代表団を率いて、ポジティブ教育の理念の中国における普及と実践について紹介した。また、彭氏は中国のポジティブ心理学の「351計画」を発表した。これは、2051年までに中国の幸福度を世界51位にし、同時に中国人の51%に幸せと感じさせるという計画だ。

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