2016年08月08日-08月12日
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中国の「天の眼」、運行・環境保護法を発表

2016年08月08日

 貴州省第12期人民代表大会常務委員会第23回会議で「黔南プイ族ミャオ族自治州口径500メートル球面電波望遠鏡電磁波閑静エリア運行・環境保護条例」が議決された。これにより全国初の電波望遠鏡電磁波閑静エリア運行・環境保護法が、間もなく施行されることとなった。中国新聞網が伝えた。
 電磁波閑静エリアとは電波望遠鏡の安全運行に不可欠な電磁波環境に画定する保護エリアで、望遠鏡を中心とする半径30キロ内のエリアだ。これはまた中心エリア、中間エリア、外周エリアに分かれる。
 同条例によると、中心エリア内で中心エリアの環境保護および電波望遠鏡と関連性を持たない建設プロジェクトの新設・改築・拡張が禁じられる。無線電波施設の使用と設置については、この30キロの範囲内で周波数が規定範囲外の無線電波施設の設置・使用が禁じられる。
 同条例によると、中心エリアでは一年を通じて、森林の防火のため火を使用できない。中間エリアと外周エリアは重点防火エリア。規定に違反した場合は、10万元以下(1元は約15.2円)の罰金が科せられる。

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