2016年08月22日-08月26日
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輸入食品の品質管理、第13次五カ年計画期間中に改善へ

2016年08月22日

 国家質量監督検験検疫総局が先ほど発表した「第12次五カ年計画輸入食品品質安全状況白書」によると、中国の第12次五カ年計画期間中(2015−20年)に、不合格食品が計1万2828ロット(6万8000トン)検出された。不合格の主因は、微生物汚染、品質不良、食品添加物の不合格、表示の不合格などだ。科技日報が伝えた。
 中国の2015年の食品輸入額は1159億2000万ドル、輸出額は706億8000万ドル(1ドルは約100円)。「全世界に輸出、五大陸から輸入」が中国食品産業の現状となっているが、監督管理の結果を見ると、ほぼすべての種類の輸入食品に、中国食品安全国家基準に合致しないというケースが見られる。
 中国検験検疫科学研究院首席専門家である陳穎研究員は「国産食品と比べ、輸入食品はサプライチェーンがより長く複雑になる。原材料の生産、製品への加工、輸出や倉庫保管などの各部分が国境を越えている。食品の生物種、品質の特徴、食物媒介病原菌の分布などには地域的な特徴がある。さらに国際的な貿易文化・宗教・政治といった要素があり、輸入食品の品質・安全保障に厳しい課題を突きつけている」と指摘した。
 陳氏によると、輸出入食品の安全研究は、2020年に重大な進展を実現する見通しだ。第13次五カ年計画の最終年(2020年)に、一般人は輸入食品をより安心して食べられるようになる。この研究により中国の輸入食品品質管理技術水準が飛躍的に向上し、輸入食品安全水準と市場の競争力が高まる。輸入食品の消費を促進し、製品・設備の開発・革新力を高める。人々の健康を促進し、環境汚染を防ぎ、輸出入食品の通関をスムーズにし、食品の税関での損耗を減らすことになる。

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