2016年09月26日-09月30日
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国家トップクラスのハイテク、香港の博覧会に集結

2016年09月30日

 「革新で発展を駆動、科学技術で未来をリード」をテーマとする「創科博覧2016」が5日目に入った。国家トップクラスの科学技術プロジェクト50件が、会場の湾仔会議展覧センターで公開された。国家トップクラスの科学者らが会場を訪れ、香港市民に国家級技術の衝撃をもたらした。人民網が伝えた。
 同博覧会は団結香港基金が主催。宇宙、航空、潜水、情報、健康、エネルギー、交通、革新・創業の8大ブースを設置。第12次五カ年計画期間(2011-15年)の科学技術成果を中心に展示を行っている。同博覧会はさらに香港特設ブースで、国際的な賞を受賞した香港の最近の優秀科学研究プロジェクトを紹介。市民は中国大陸部の科学技術設備の実物と模型を近距離で楽しむほか、専門的な講座と科学知識普及フォーラムを聴講し、国家ハイテク技術の発展への認識を深めることができる。
 同博覧会の会場では、中国宇宙・月探査事業、北斗衛星測位システム、中国が独自に開発した大型旅客機C919及び輸送機、水深7000メートル級潜水艇「蛟竜号」、スパコン「天河2号」、最先端の油田開発技術、高速列車、無人船、無人機など、ハイテクの数々が展示された。うち宇宙・深海探査が最も市民から注目された。
 会場では、蛟竜号をフルスケールで再現した船室の前に、長蛇の列ができた。潜水艇の内部に入り、乗組員の勤務環境を体感することは一般市民にとって新鮮で得難い体験だ。
 それから北斗衛星測位システムも、科学の愛好家から注目された。北斗システムは中国が独自に開発した世界衛星測位システムで、米国のGPS、ロシアのグロナスに続き3番目に成熟した衛星測位システムだ。
 シミュレーション、専門家との知識の共有のほか、会場にはシアターも設置。毎日午前10時から午後7時半まで、有人宇宙技術の発展の回顧や油田・ガス田開発など、国家ハイテク技術を紹介する10の短編動画が放映される。シアター内の座席200席以上は常に満席ということだ。

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