2016年10月03日-10月07日
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北京新空港で採用される新技術とは?

2016年10月12日

 ターミナルビルの中央から最も遠い搭乗口まで徒歩600メートル以内。旅客はターミナルビル到着後、そのフロアで搭乗手続きを行い安全検査を受けたり、エレベーターで国際線出発ロビーに移動できる。1232個のゴム製防振フレームと柔軟スライドフレームはターミナルビル構造の耐震性能を大幅に向上させた。これはいずれも、北京新空港の新機能だ。科技日報が伝えた。
 注目を浴びている北京新空港の進捗やその設計の新理念に関して、同空港建設指揮部は10日、プロジェクトの建設状況をメディアに公表した。
 「2014年末着工、2019年開通」の工期に基づき、北京新空港の各所の建設は秩序に基づき進められている。新空港はターミナルビルの設計、滑走路の構造、機能フロー、総合交通、管制の運行、グリーン・エコなどの面で多くの新理念・新技術を活用し、民間空港建設の多くの先例を築いた。
 北京新空港建設指揮部指揮長補佐で報道官の朱文欣氏は「まずターミナルビルの設計だが、メインターミナルビルは航空機の駐機、作業フローなどの機能の需要に基づき、5本の指のような通路を設けた。この通路は短く、旅客はターミナルビル中央から最も遠い搭乗口まででも徒歩600メートル以内で、歩行時間は8分以内だ」と説明した。
 注目すべきは、ターミナルビルの構造の耐震性を確保するため、先進的な耐震技術を組み合わせていることだ。1232個のゴム製防振フレームと柔軟スライドフレームを設置し、ビル構造の耐震性を大幅に高め、耐震技術の発展を促した。朱氏によると、竣工後の新空港は中国最大の耐震建築物になるということだ。
 北京・天津・河北の中心に位置する北京新空港は、国家さらには世界クラスの総合交通中枢としての重責を担う。北京新空港は建設計画の際に、レール交通駅とターミナルビルを一体化させた。レール交通はターミナルビルの地下を貫く。ホームはターミナルビル出入り口ホールの下にある。旅客はターミナルビル到着後、そのフロアで搭乗手続きをし安全検査を通過したり、エレベーターに乗り国際線出発ロビーへ移動できる。
 新空港は「5縦2横」総合交通幹線ネットワークを設計。道路・都市レール交通・高速鉄道・都市間鉄道などさまざまな交通機関を統合し、大容量公共交通を中心とし、地域への高い影響力を持つ地上総合交通システムを形成する。
 今年9月時点で、メインターミナルビルのコンクリート工事の6割以上が完了している。

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