2016年10月17日-10月21日
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「天宮2号」と「神舟11号」、合体写真が初公開

2016年10月25日

 宇宙実験室「天宮2号」と有人宇宙船「神舟11号」が合体し、初の記念写真を地球上に伝送した。天宮2号に搭載された衛星が23日、宇宙で切り離され、合体した天宮2号と神舟11号の写真を初めて撮影した。京華時報が伝えた。
 衛星が伝送した初の画像は合計300枚以上で、そのすべてが衛星に搭載されている魚眼レンズ赤外線カメラによって撮影された。衛星が天宮2号から切り離されると、カメラは直ちに稼働開始し、近くから遠くへと離れていく時に撮影を行った。
 衛星は今月末、合体した宇宙船の上空を通過しイメージング観測を実施する。それから天宮2号と近距離編隊駐留試験と宇宙新技術検証試験を実施し、空間応用をさらに拡張する。
 有人宇宙事業空間応用システム副チーフデザイナーの呂従民氏によると、これは衛星が切り離されてから撮影された赤外線画像で、距離は29メートルほど離れていたという。この画像を見ると、上が天宮2号、下が神舟であることが分かる。上部の一部の色が薄くなっているが、これは対地球設備が稼動状態だからだ。
 この小型衛星は23日午前7時31分に天宮2号から切り離された。宇宙飛行士の景海鵬氏と陳冬氏はカメラを使い、衛星が天宮2号の下をかすめ飛ぶ動画を撮影した。

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