2016年11月21日-11月25日
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神舟11号帰還モジュール着陸までの写真公開される

2016年11月22日

 初冬の内モンゴル自治区四子王旗阿木古郎(アモグラン)草原には18日、青々とした空が広がり、有人宇宙船「神舟11号」で任務に就いていた宇宙飛行士の景海鵬氏と陳冬氏の帰還を待ちわびていた。解放軍報が伝えた。
 宇宙飛行士の両名は天宮2号と神舟11号のドッキングからすでに30日間もの間、宇宙空間に滞在した。
 13時過ぎ、上空捜索分隊のヘリコプターがゆっくりと上昇を始め、遠くへと飛び立っていった。
 13時20分、ヘリコプター前部の救出隊員から「待命空域に到着」のメモを手渡され、帰還モジュールの到着を待つばかり。
 13時43分、ヘリコプターの定位装置が帰還モジュールから発せられた信号を受信。
 「あそこだ!あそこだ!」、ヘリコプターの機内から誰とも知らず、帰還モジュールを発見した声があがり、歓喜に包まれる。
 13時59分、神舟11号の帰還モジュールが着地に成功し、景海鵬氏と陳冬氏が無事地球に帰還した。
 彼らはこの瞬間、その生涯で最も遠い旅程を終え、中国人宇宙飛行士として最長の宇宙滞在期間新記録を達成した。
 そして瞬く間にヘリコプター8機が着陸地点周辺に次々に着陸し、一刻も早く飛行士を救出するため、帰還モジュールへと向かった。
 「祖国の大地へようこそ!」と神舟11号のハッチを開く栄誉を与えられた李涛捜索隊員が帰還モジュールの宇宙飛行士たちに第一声の挨拶をすると、着陸現場には大きな拍手があがった。
モジュールのハッチが開かれると、宇宙飛行士救出システム技術チームの呉元亮チームリーダーがまず船内へと入っていった。呉リーダーは宇宙飛行士たちに対し、初歩的な健康状態のチェックを行い、彼らに感覚や健康状態に関する質問を行った。そして呉リーダーから指揮官に「宇宙飛行士の健康状態は良好、船外への移動可能」の報告がなされた。
その後、白地の宇宙飛行服を身につけた景海鵬氏と陳冬氏が帰還モジュールから一人ずつ出てきた。彼らはいずれも笑顔を浮かべ、手をふって人々に挨拶した。
 この瞬間は永遠に歴史の1ページとして記録されるだろう。

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