2016年11月21日-11月25日
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2万Wファイバーレーザーの国産化実現へ

2016年11月24日

 中国航天科工集団第四研究院が22日に発表した情報によると、同研究院所属の武漢鋭科ファイバーレーザー技術有限責任公司が、中国初の2万Wファイバーレーザーを開発中で、2018年上半期に公開・使用開始される見通しになったということだ。科技日報が伝えた。
 ファイバーレーザーはCO2レーザーや半導体レーザーに続く第3世代製品で、髪のように細い光ファイバーによりレーザーのエネルギーを放出する。造船業、航空機・自動車製造、航空・宇宙事業、3Dプリンタなどの分野で広く応用できる。その電力消費量は伝統的なCO2レーザーのわずか5分の1、その体積はわずか10分の1となるがその速度は4倍となり、エネルギー転換効率が20%改善され、汚染を生むこともない。
 プロジェクト担当者の一人、海外高級人材誘致計画「千人計画」の専門家である■大鵬氏(■は門がまえに三)によると、2万Wファイバーレーザーの輸入品の価格は600万元(1元は約16円)以上で、国産化が実現された場合、その価格は4割ほど低くすることが可能ということだ。

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