2016年11月28日-11月30日
トップ  > 科学技術ニュース>  2016年11月28日-11月30日 >  露メディア「中国、トップクラスの革新型国家の道を進む」

露メディア「中国、トップクラスの革新型国家の道を進む」

2016年11月30日

 「中国が昨年、世界知的所有権機関(WIPO)に出した特許・商標・意匠の出願件数は110万件に達した。米国は58万9000件のみで、中国の約半数だ。中国は革新分野で急伸し、昨年の特許取得件数は35万9000件に達し、29万8000件の米国を抜いた。中国の大半の特許出願は、電子工学と通信分野に集中している。これに続くのはコンピューター技術と半導体、3位は測量道具と医療技術だ」。ロシア・スプートニクの記事を引用し、光明日報が伝えた。
 ロシア科学アカデミー極東問題研究所中国経済・社会研究センター長は、「中国は革新を国家経済戦略の重要な支柱にしている。中国は科学・教育に積極的に投資し、ロケットから新薬の開発に至るまで、ほぼすべての部・委員会が同分野でトップの地位に立つための発展計画を策定している。革新センターが各地で設立され、革新的な企業が優遇されている。さらに重要なのは、中国が専門家・学者に研究に最適な条件を最大限に提供していることだ。その研究成果もモノとして特許に変わっている。さらに、研究センターが現地の学者を集めるほか、中国が科学技術の進歩に力を注いでいることを鑑み、米国や英国を含む世界各地の学者が中国を訪れている。また、ロシアからは多くの専門家が中国を訪れている」と述べた。
 同記事によると、中国の革新は驚くべきペースで成長している。10年前は、中国を科学分野のライバルと見る人はいなかったが、人類に火薬と紙をもたらした中国は再び、世界の科学技術強国になろうとしている。

※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます