2016年12月05日-12月09日
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来年にも北京の地下鉄でスマホや全国共通交通カードでの運賃支払い可能に

2016年12月05日

 北京地下鉄の自動改札システム(AFC)の「脳」にあたるシステムの交換作業がほぼ完了した。北京市交通委員会が4日に発表した情報によると、北京市レール交通指揮センターが新たな「脳」向けに開発したプログラムは、数十社の設備に匹敵するという。北京日報が伝えた。
 北京地下鉄は来年より、スマート外出の変革を開始する。市民は試験期間内に、ネットで地下鉄の切符を購入し、さらには携帯電話をかざすことで地下鉄に乗車できるようになる。
 北京の路線バスで今年の年末より、全国共通の交通一■通(■は上と下が上下に組み合わさった字、公共交通カード)を使用できるようになる。各地の市民はこのカードを所有すれば、各都市で路線バスに乗車できる。北京が率先してコネクティビティを実現するのは、天津・河北地区だ。このカードを持つ市民は、現地の交通優遇策を受けられる。
北京地下鉄も来年末には全国共通交通カードの使用開始予定
 国家発展改革委員会、中国交通運輸部(省)が共同印刷・配布した、交通のネット化・利便化の推進、スマート交通の発展の促進に関する実施案によると、全国重点都市は2018年までに全国共通交通カードのコネクティビティを実現することになる。
◆地下鉄でモバイル決済
 今や外出の際に財布を持たず、スーパーで買物をし、食事をし、映画を鑑賞できるようになっており、スマホをかざすだけで、決済が可能だ。しかし現金を持たずに、地下鉄に乗車しようというのは、現時点では無理な話だ。
 しかし自動改札システムの「脳」の置換により、この問題が解消される。市民は来年、スマホで改札口を通れるようになる。北京市レール交通指揮センター検測センター長の馮●暉氏(●は日に斤)は「地下鉄改札口はアップグレードにより、モバイル決済の機能を持つようになる。しかし北京の地下鉄は乗客が多く、安全運営が求められ、なおかつ設備が多いことから、システムのアップグレードと試験にはさらに長い時間が必要だ。北京市地下鉄の施行を加速し、市民に一日も早く便利なサービスを提供したい」と話した。

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