2017年01月02日-01月06日
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致遠艦の水中考古調査が終了、文化財200点以上を発見

2017年01月03日

 沈没船の全長は約61メートル、幅は最大11.5メートルで、艦体保存高度は約2.5メートル。鉄板、四角形の窓、魚雷の信管など重要な遺産が見つかった。海底で120年も眠り続けた致遠艦の全貌が徐々に明らかになり、「甲午海戦」の悲壮な記憶を再現した。新華社が伝えた。
 国家文物局水中文化遺産保護センターが29日に発表した情報によると、沈没船の水中考古調査プロジェクトは今年10月に無事完了した。調査によって沈没船の正体が、甲午海戦で撃沈された致遠艦であることが判明した。また調査では200点以上の文化財が見つかり、回収された。
 水中考古調査プロジェクトリーダーの周春水氏によると、公文書の研究、物理探査、沈没船の測位、試験的な調査、正体の判別、保存状況・分布範囲の確認、埋戻しと初歩的な保護措置などの段階的な作業を踏まえ、同プロジェクトは3年をかけ沈没船が致遠艦であることを確認した。キールを発見し、埋蔵の深度、分布範囲、全体的な保存状況を確認し、致遠艦の英語名が書かれた単眼望遠鏡、銅製ガトリング砲、篆書で「致遠」と書かれた皿、「呂義泰白銅寿紋水煙袋」などの重要な文化財が見つかった。

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