2017年01月09日-01月13日
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グラフェン防塵マスク、PM2.5を96.4%除去

2017年01月12日

 浙江大学常州工業技術研究院が開いた記者会見において、同研究院のベンチャー企業は同研究院ナノ医薬研究センター・常州市ハイテクパークノーベル賞活動ステーションにおいて、超強力グラフェン防菌・PM2.5遮断マスクを開発したことを明らかにした。国家の権威ある検査当局によると、そのPM2.5除去率は96.4%に、大腸菌の抗菌性は99.8%に達しているということだ。科技日報が伝えた。
 企業の科学研究チームのメンバーが指導する国際共同研究チームは2013年に、グラフェンの抗菌分子メカニズムを初めて明らかにした。抗菌機能ナノ材料の開発分野の研究をけん引し、国内外の多くの同業者から称賛を受けている。
 同研究院科学研究管理部の薛馳主任によると、このマスクはグラフェンのPM2.5以下の粒子状物質への吸着作用を利用しており、特に多層的なグラフェンを利用することで、粒子状物質をしっかり捉えることができる。またグラフェンそのものも優れた抗菌性を持ち、細菌の細胞膜を切断し、細胞膜のリン脂質分子を大量に抜き取ることができる。

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