2017年01月16日-01月20日
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小学生がスマート鞄を発明、重量超過を測定

2017年01月18日

 深セン市麒麟小学校の小さな発明家である董治麟さんと林栩さん、林夏洋さんが、児童の健康を守るスマート鞄を発明した。中国少年科学院院士候補で小学6年生の董さんは「私の鞄は両肩で背負う大きなもので、中には教科書、資料集、辞書、ノート、それから水筒などを入れ、6、7キロある。母はよく私に鞄を整理し、必要のない教科書を家に置くか、必要のないものを学校に置くように言いつける。私はこのようなことを何度も試したが、その重さが変わることは無かった」と話す。深セン特区報が伝えた。
 董さんは同級生と調査を行い、1年生の鞄の重さが平均3.8キロで、学年が上がるほど重くなることを明らかにした。2年生は4キロ、3年生は4.2キロ、4年生は5.6キロ、5年生は6.2キロ、6年生は6.8キロ。専門家によると、子供の脊柱の変形を防ぐため、鞄の重さは荷物を背負う子どもの体重の15%以内にするべきだとしている。
 そこで生徒らは鞄にバネ秤と操作盤を取り付け、持ち手がセンサーと連結することで重さを測定できるようにした。重さが体重の15%を上回ると、操作盤に信号を送る。すると警報が鳴りライトが光り、保護者と生徒に重量超過を伝える。さらにはGPSモジュールを取り付け、鞄の位置を正確に監視し、紛失を防ぐことを試みた。タッチ操作のセンサーと警報機による救助機能により、事件発生時に保護者に伝えることが可能だ。
 鞄のデザインも日々改善されている。第2回深セン学生創客(Maker)フェアで異彩を放ち、さらに深セン市造物世界科技有限公司から注目され、まずは同鞄を100個量産し、新学期開始前に発売される予定だという。

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