2017年02月13日-02月17日
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「インターネット+」、介護の新モデルを模索

2017年02月22日

 山東省青島市市南区珠海路街道東海中路社区で暮らす王啓開さん(77)は、腕に装着している「宝物」を見せながら、「携帯電話が苦手で、ふだんもあまり使わないので、子供からよく心配される。このリストバンドを持つようになってから、外出するときはこれを使い社区(コミュニティ)責任者に知らせるようになった。実に便利だ」と嬉しそうに語った。科技日報が伝えた。
 王さんの「宝物」とは、青島市市南区が600万元(約1億円)を投じ高齢者向けに開発した、シンプルな操作で高い機能を実現する健康・介護端末「スマートリストバンド」だ。健康管理を行えるほか、高齢者と家族のリアルタイムでの連絡を可能にする。
 同市南区は近年、高齢者にも「インターネット+」時代の利便性を感じさせ、「スマートライフ」から取り残されないようにするため、模索と革新に取り組んでいる。「スマートリストバンド」の他に、配慮の行き届いた「インターネット+介護」モデルが生活の各方面に及び、管轄区内の高齢者から好評を博している。
 同市南区湛山街道で暮らす孫桂蘭さん(67)は「ニュースで毎日インターネット+と報じているが、私のような高齢者もインターネットで結ばれるとは思いもしなかった」と話す。湛山街道は2015年秋「O2O生鮮食品ネット通販スーパー」を導入した。管轄区内の60歳以上の高齢者は、電話、インターネット、携帯電話で予約を入れれば、同店からの無料配送サービスを受けられる。

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