月探査機「嫦娥5号」、8月に発射場に移動へ

2017年 3月2日

 第12期全国政治協商会議第5回会議に出席する全国政協委員、中国航天科技集団公司第五研究院月探査衛星総指揮兼チーフデザイナー顧問の葉培建氏によると、中国の月探査機「嫦娥5号」は現在ほぼすべての大型試験を完了している。任務が複雑なことから、8月に発射場に移り、総合テストを行い、年内の月サンプル収集・帰還任務に向け準備を整える予定だ。新華社が伝えた。
 葉氏によると、嫦娥5号には主に軌道モジュール、帰還モジュール、上昇モジュール、着陸モジュールが含まれる。中国が現在開発しているうち最も複雑な探査機であり、そのサンプル収集、離陸・上昇、ドッキングなどの任務が最も困難になるということだ。
 月面から離陸する際には、上昇モジュールが着陸モジュールの上部から離陸するため、着陸機に火炎が当たることになり、それが上昇モジュールの力を妨げる可能性がある。そのため上昇モジュールを上手く制御することが、大きな難点となる。
 また、上昇モジュールと軌道モジュールのドッキングにも、課題がある。前回、宇宙実験室「天宮2号」と有人宇宙船「神舟11号」がドッキングした場所は、地球から393キロしか離れていなかったが、嫦娥5号は数十万キロも離れた地点でのドッキングとなり、より正確な制御が必要となる。
 嫦娥5号は11月末頃に、中国最大推力の長征5号ロケットにより、中国文昌航天発射場から打ち上げられる計画だ。打ち上げ後は月に向かい、月面着陸し、サンプルを収集し、地球に帰還する。順調に進んだ場合、1ヶ月で任務を完了し、年内には月の土壌2キロを地球に持ち帰ることができるということだ。


※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます

さくらサイエンスプランウェブサイト

さくらサイエンスプランウェブサイト

 

お見舞い

 

中国関連ニュース 関連リンク

柯隆が読み解く

2017/2/3更新
「中国の環境汚染問題、被害者=加害者の事実」

富坂聰が斬る!

2017/2/16更新
「新社会階層」

和中清の日中論壇

2017/2/16更新
「中国経済の変化と逆行する日本の中国離れ(その2)」

田中修の中国経済分析

2017/2/1更新
「2017年の経済政策」

服部健治の追跡!中国動向

2016/12/12更新
「中国企業家の性格と行動様式」

川島真の歴史と現在

2016/10/25更新
「民国史研究の苦渋」

露口洋介の金融から見る中国経済

New

2017/2/28更新
「資本流出の抑制と資本流入の促進」

青樹明子の中国ヒューマンウォッチ

2016/12/5更新
「中国人が抱く、日系企業のイメージ」

科学技術トピック

New

2017/2/28更新
最新テーマ: 鉄道技術

取材リポート

New

2017/3/2更新
「ゆとり教育以後の世代特許出願数でも見劣り」

中国の法律事情

2017/2/23更新
「中国現地法人の抹消登記手続が簡易に」

日中交流の過去・現在・未来

2017/1/23更新
「梅屋庄吉と孫文の盟約—松本楼 副社長 小坂文乃さんに聞く—」

日中の教育最前線

2017/1/25更新
「中国の「創新創業教育改革」について―当事者に聴く中国教育事情」

中国国家重点大学一覧

 

文化の交差点

New

2017/3/2更新
「福建商人を支えてきた、福建人の物作り」

中国実感

2017/2/17更新
「刺激の絶えなかった、中国での研究生活」

CRCC研究会

New

過去の講演資料・レポート

CRCC中国研究サロン

過去の講演資料・レポート

アクセス数:49,545,802