ミバエに隠された秘密、自閉症の救世主に

2017年 4月17日

 東南大学のある実験室では、数万匹のミバエが飼われている。この日常生活において無視され、嫌われがちなこの生物だが、実は問題解決に大きな意味を持つパスワードが隠されていた。東南大学が16日に発表した情報によると、同校の韓俊海教授がミバエの研究により、自閉症の遺伝コードを発見した。最新の研究成果は、世界トップクラスの発育生物学誌「Developmental Cell」の表紙に掲載された。科技日報が伝えた。
 自閉症は一種の発育障害で、通常3歳以下で発症する。自立した日常生活をすることがほぼ不可能で、その治療は一生かかる場合もある。自閉症の原因は非常に複雑で、現在まで効果的な治療薬は見つかっていない。
 ミバエの寿命は60−90日で、メス1匹で800個以上の卵を産む。ヒトに似た神経発育の過程と高い繁殖率を持つため、ミバエは自閉症研究の重要な実験台となっている。韓氏によると、ミバエは寿命が短い下等生物だが、睡眠の特徴はヒトと非常に似ているという。さらに神経構造がシンプルで、解剖と観察が容易だ。ミバエの睡眠調整メカニズムを解明すれば、人の同メカニズムを推測することができるのだという。
 韓氏の研究によると、自閉症の重要病原分子「Neurexin」は、神経単位の拡大の段階ですでに発現する。これは神経単位の連結の過程において初めて発現するという、従来の国内外の研究チームによる見識とは異なっている。この発見は自閉症研究の画期的な進展となり、自閉症を根絶する可能性をもたらした。
 ミバエの神経構造の研究により、睡眠調整遺伝子が見つかり、さらに睡眠を促進・抑制する神経単位が明らかになった。韓氏は「これは睡眠障害や嗜眠の治療薬のさらなる開発に向け模型を提供した。ヒトの睡眠障害を薬で治療する可能性を備えている」とした。


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