国産大型機「C919」に見る技術の進展

2017年 5月5日

 中国人の期待を一身に背負った国産大型機「C919」がまもなくその初飛行を迎える。C919は初飛行前に、すでに118回にわたる試験を全面的に完了している。これには低速・中速・高速滑走を含む21回の滑走テストが含まれる。このように実際のところC919の開発が一歩目を踏み出してから、技術者らは開発の過程において多くの技術的難関を突破している。人民網が伝えた。
 中国商用飛機有限責任公司総体論証研究部エンジニアの張馳氏は、C919の技術の見所は機体の軽量化だと指摘した。初号機は大量の先進的な金属材料と複合材料を用いており、機体が7%ほど軽量化されている。張氏は「航空機が1%軽量化されるたび、航空会社の燃料費を毎年十数万元(1元は約16.27円)、さらには数十万元節約できる。そのため我々は先進的な材料を用いて航空機の経済性を高めると同時に、環境保護性能を強化する必要がある。他にも大量の複合材料を使用することで、機内の静音性が高まっている」と付け加えた。
 張氏によると、C919の操縦室は近未来的だということで、「多くのメーターがあるわけではなく、4枚の大型パネルだけですべての情報を表示することができる。非常にスマートで、シンプルだ。C919が用いる電信システムにより、飛行制御が高度にスマート化されている。パイロットはC919の操作に慣れれば、中国商用飛機の未来のすべての機種を操縦できる。これにより研修費用を節約できる」としている。
 C919の機首には、4枚のフロントガラスが採用されている。ガラスの面積が広いほど視野が開ける。開口部が少ないため、機体の製造が簡略化されており、機種の空気抵抗が下がっている。しかしその一方で大型ガラスは製造が複雑で、高コストとなる。
 快適性はC919の設計の主な目標だ。機内の通路は1本で、客席は左右に3席ずつ。中間の客席は広く、余裕がある。C919は先進的な照明設計を用い、客席にはより大きな窓を備え付けることでその空間を最適化している。これらのデザインで快適性が飛躍的に向上している。


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