小惑星での資源開発、中国は10年内に実現可能

2017年 5月9日

 中国の有名な宇宙船及び情報処理の専門家である葉培建氏は8日、「小惑星の資源開発は、未来の宇宙事業の発展方向の一つとなる。中国が本気で取り組めば、10年以内には模範的なプロジェクトを展開できる。大規模な開発を実現するには、約50年の時間が必要だ」と話した。科技日報が伝えた。
 同日、中国航天科技集団公司第五研究院で開かれた小惑星探査学術報告会で得た情報によると、小惑星(特に地球近傍小惑星)は近い未来、宇宙探査の最も価値ある目標の一つとなっている。同研究院および深宇宙探査分野弁公室の技術責任者である黄江川氏は「中国は第14次五カ年計画期間(2021−25年)に、ハイレベルの代表的な小惑星探査任務を実施するべきだ」と述べた。
 葉氏は会場で、小惑星自身の軌道および物質的な特徴などを利用することで、開発の可能性が高まると述べた。例えば一部の小惑星の貴重な金属の純度は地球の数倍に達し、数十兆ドルの価値を秘めている。小惑星全体も、大型宇宙船として開発できる。現在の主な構想には、これを資源開発の場とすること、惑星間航行の場とすることを含む。
 資源開発の構想については、1つの小惑星を捕捉し、それを到達可能な軌道の範囲内に制御する。それからロボットもしくは人の手で資源開発を展開し、小惑星の貴重な資源を集め、地球に帰還する。あるいは小惑星の鉱産物を直接利用し、軌道上で建設活動を展開する。
 葉氏は「将来的な有人小惑星探査とのつながり、小惑星の資源開発によりその後の新宇宙探査をサポートすること、それから捕捉後の地球との衝突の恐れ、動力学的な実現性を鑑み、中国は将来的に実施する小惑星捕捉任務において、小惑星を月周回軌道もしくはラグランジュ点で捕捉する可能性がある」と説明した。
 同プランの長期的な構想によると、小惑星を宇宙中継基地とし、人類の宇宙施設建設、惑星間航行・移転システムに基礎的な材料を提供し、より奥深くの探査任務を展開することになる。


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