2017年05月08日-05月12日
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価値観から感情表現まで、子供に強い影響を及ぼす母親の存在

2017年05月12日

 人種や言語が異なっていても、驚くことに「ママ」という母親を指す音は一致している。生物学者は、赤ちゃんにとって「ママ」という音が最も発音しやすいと解説しているが、最も親しい人を最も呼びやすい音で呼ぶという点を否定できないだろう。生命時報が伝えた。
 上海心理カウンセリング業界協会の王裕如会長は「母親と子の間には、生まれつき強いつながりがある。生理的には子供は母親の一部であり、母親から産み落とされた肉体の一部。このつながりの強さは、父親とは比べものにならない。心理的には、母親は子供にとって人生初の先生。母親と子での良好な相互交流は安全な依存関係を養い、健全な心と性格を形成するのに役立つ」と指摘した。
子供の価値観の樹立は、母親から大きな影響を受ける。例えば他人の経済面を羨んでばかりいる母親の場合、物的快楽を重視する子供が育ちやすいし、子供に「必ず出世しなさい」と普段から言い聞かせている母親の場合、権力欲の強い子供が育ちやすい可能性がある。
 蘇州栄格心理カウンセリングセンターの専門家である王国栄氏は「母親の子供への影響は、感情表現にも及ぶ。男性が理性的なのに比べ、女性はより感情的だ。その感情もきめ細やかで、敏感。そのため感情表現の面で、母親の模範作用は父親よりも強力で、影響もより直接的だ。また他人への尊重や親孝行などの数多くの道徳的観念の形成も、主に母親にかかっている」と説明した。

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