稲由来のヒト血清アルブミン、臨床研究へ

2017年 5月17日

 稲から抽出し、ヒトに使用可能な血清アルブミンを作り出すという夢が、着実に実現に向かっている。武漢禾元生物科技股フン有限公司(フンはにんべんに分)が開発した植物由来の組み換えヒト血清アルブミン注射液が、国家食品薬品審査・評価センターから、臨床研究の許可を得た。これは湖北省で初めて臨床研究が認められた生物第1類新薬で、世界初の稲により生産される第1類新薬でもある。科技日報が伝えた。
 ヒト血清アルブミンのほぼすべてが血液から得られる。近年は血液を介して伝染する疾患による脅威が深刻化しており、人々は血清アルブミンの安全性への懸念を深めている。欧米の薬品管理機関は、非動物由来の組み換えヒト血清アルブミンを用いるよう推奨している。
 武漢大学生命科学学院の楊代常教授が率いるチームは12年間にわたる研究を経て、発現量が少なく、精製の技術が複雑な、大規模な残留宿主タンパク・核酸検測といった複数の重要な技術的難題を解消した。楊教授は科技日報の取材に対し、「稲は人類が数千年間食べてきた主食で、人類の稲に対する感度は低く、理論上、稲から抽出したヒト血清アルブミンを吸収できる。植物由来の組み換えヒト血清アルブミンの純度は現在99.9999%に達しており、臨床試験の安全・効果・品質管理の条件を満たしている」と話した。


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