2017年06月05日-06月09日
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中国主導の第3回南中国海大洋掘削が無事終了

2017年06月13日

 国際深海科学掘削計画(IODP)中国事務局と同済大学は12日に上海市で開いた記者会見で、南中国海の最新の大洋掘削科学調査状況や複数の重要な科学発見を紹介した。米大洋掘削船「レゾリューション号」が11日に上海南港埠頭に停泊し、中国人科学者が提案・設計・主導する第3回南中国海大洋掘削は、2回の航行段階、4ヶ月の科学調査任務を無事完了した。国際大洋掘削船が中国大陸の港湾に停泊するのはこれが初。人民日報が伝えた。
 今回の南中国海大洋掘削は、南中国海拡張前の大陸断裂に焦点を絞り、「陸地がいかに海洋になったのか」という基礎となる科学的な問題を検討すると同時に、南中国海北部の油ガス調査戦略の重要問題の科学的な答えを模索した。科学者の紹介によると、今回の掘削では南中国海が陸地から深海に沈積した証拠が見つかり、南中国海の変化の過程において強い構造運動を生む深海沈積環境があったことが証明された。これらの証拠は南中国海の形成に関する従来の観点を変え、東アジアと西太平洋の変化の歴史の再認識を迫る可能性を持つということだ。

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