2017年06月05日-06月09日
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国産太陽光無人機「彩虹」、近宇宙テスト飛行に成功

2017年06月14日

 中国航天科技集団公司第十一研究院が13日に発表した情報によると、同研究院が独自に開発した新型太陽光無人機「彩虹」がこのほど、中国北西部で近宇宙テスト飛行に無事成功したことが明らかとなった。科技日報が伝えた。
 これは中国が初めて開発に成功した大型超航続時間近宇宙太陽光無人機で、米国に次ぐ大きさと重量を持つ。重要技術と設備の100%国産化を実現。これは中国が近宇宙空間を開発・利用する重要な基礎的手段であり、中国は米英に続き世界で3番目に近宇宙太陽光無人機技術を会得した国になった。
 同研究院無人機担当者の石文氏によると、新型無人機は太陽エネルギーを動力源とし、超航続時間の特長を備え、将来的な宇宙滞在期間は数ヶ月から数年に達する見通しだ。飛行高度は20キロ以上、任務エリアも広範で、「準衛星」の特長を備えている。フレキシブルに配備でき、コストパフォーマンスが高いといったメリットにより、軍民融合分野で広く応用できる。これには重大自然災害の早期警戒、常態化海域監督管理、緊急救助・災害救助、テロ対策・治安維持などの公益事業、さらには過疎地のWi-Fi接続、モバイル通信、デジタルテレビ放送などのビジネス・産業が含まれる。

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