2017年08月07日-08月11日
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通信量の爆発な成長を見せる中国、上半期は100億GBに迫る

2017年08月10日

 国家統計局の最新データによると、中国の上半期のモバイルインターネット利用者の累計通信量は、前年同期比136.8%増の88億9000万GBで、年内100億GB突破も濃厚だ。中国工業・情報化部(省)の統計データによると、中国の11億7000万人のモバイルインターネット利用者数のうち、6月の1人平均通信量は約1.6GBに達し、2015年同月の4倍以上となった。中央テレビ網が伝えた。 
 ネットでタクシーを呼んで通勤し、昼食はデリバリーサービスで解決し、SNSで仕事・交流し、退勤後はスマホをいじり、夜の暇な時間は友人とチャットする。多くの人の1日の流れは、このようになっているだろう。モバイル決済、モバイルアプリ、モバイルワークにより、データ通信量は社会の情報フローの重要な支柱になっている。 
 中国工業・情報化部経済研究所の于佳寧所長は、「通信量の本質はデータと情報だが、他にも社会的価値を担っている。中国では、通信量の爆発な成長を迎えている」と述べた。統計データによると、中国の2016年のモバイルネット利用者による通信量は93億6000万GBで、2012年より84億8000万GB増加した。年平均成長率は80.6%となっている。
 中国インターネット情報センターが最近発表した第40回「中国インターネット発展状況統計報告書」によると、中国のネットユーザー数は今年6月時点で7億5100万人、携帯電話によるネット利用者数は7億2400万人で、後者の比率が上昇を続けている。上半期には各種携帯アプリの利用者数が増加を続けたが、うちデリバリーサービス利用者数が昨年末比41.4%増の2億7400万人で、成長率が最も高かった。モバイル決済は5億200万人で、ネットユーザーの4億6300万人が実店舗での消費にモバイル決済を利用している。
 ライブ配信、宅配、メイカー、オンライン配車、シェア自転車、デリバリーサービスといったモバイルインターネットによる新しい職業は、産業発展の新空間を切り開いた。一部の統計データによると、2016年に中国のデリバリーサービスプラットフォームに登録した配達員数は1000万人を突破した。
 通信量の急激な拡大を受け、専門家は、「モノのインターネットやVRなどのスマート産業は、将来的に高度成長を迎える」と分析した。

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