上海市の張江科技城に位置する創領心律管理医療器械(上海)有限公司が発表した情報によると、同社が生産した「RegaTM心」シリーズ植込み型心臓ペースメーカーが先ごろ、国家食品薬品監督管理総局(CFDA)の認可を受け、中国初の世界先進水準の国産心臓ペースメーカーになった。中国ペースメーカー市場が長年に渡り輸入製品に主導されていた局面を打ち破り、多くの中国の患者がその恩恵を受けることになる。科技日報が伝えた。
同シリーズのペースメーカーは8タイプ。同社CEO、国家千人計画特約専門家の王励博士は「同シリーズには自動化、生理性、コンパクトという国際的な機能、長い耐用期間という特長がある。大きさはいずれも8立法センチメートルのみで、市場に流通しているうち最も小型のペースメーカーだ。耐用期間は10−12年で、発売後は患者の異なる需要を満たすことができる」と説明した。
心臓ペースメーカー植え込みは、効果的に死亡率を下げ生活の質を高めることのできる、心拍緩徐の唯一の治療方法だ。中国には心拍緩徐の患者が約100万人おり、毎年30−40万人が新たに発症している。ところがペースメーカーの重要技術を完全に把握しておらず、実用化の経験も不足していたため、中国の心臓ペースメーカーはほぼ完全に輸入に依存していた。さらに高額なこともあり、治療を受けられるのは年間約8万人のみとなっている。