2017年10月02日-10月06日
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世界初の量子機密通信幹線、「京滬幹線」が開通

2017年10月09日

 世界初の量子機密通信幹線「京滬幹線」が先ほど正式に開通した。中国科学院の白春礼院長と山東省済南市の王忠林市長が、初めてこの回線を利用し通話した。白院長はその後、合肥市、上海市、新疆南山天文台などと通話した。光明日報が伝えた。
 中国は京滬幹線と量子科学実験衛星「墨子号」の宇宙・地上リンクにより、大陸間量子機密通信に成功している。このハッキングできない機密線により、白院長はオーストリア科学アカデミーのアントン・ザイリンガー院長に、世界初となる大陸間量子機密通信テレビ電話をかけた。
 白院長は「これは中国が宇宙・地上一体型の広域量子通信ネットワークの雛形を構築したことを意味し、未来の世界を網羅する量子機密通信ネットワークの実現に向け確かな一歩を踏み出した。中国の量子通信は現在、世界トップレベルに達しており、今後もトップの地位を維持する」と話した。
 京滬幹線プロジェクトは2013年7月に国家発展改革委員会から批准された。中国科学院の統一的指導により、2017年8月末に合肥市で全ネットワークの技術検収に合格した。建設後の京滬幹線は、北京と上海を結び、済南と合肥を貫く全長2000キロ以上の量子通信幹線ネットワークを構築し、かつ墨子号とリンクした。宇宙・地球一体型の広域量子通信のリンクを作り、オーストリアとの大陸間量子通信を実現した。

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