中国の「天眼」FAST、6つのパルサーを発見

2017年 10月11日

 中国の「天眼」、口径500メートル球面電波望遠鏡(FAST)が成果を手にした。この世界最大口径の電波望遠鏡は、6つの新しいパルサーを発見した。中国の天文望遠鏡がパルサーを発見するのはこれが初で、中国電波大科学装置システムが独自の発見を生み出す新時代を迎えた。科技日報が伝えた。
 中国科学院は北京で10日、「FASTチームは貴州師範大学のFAST早期科学センターでデータ処理を行い、数十の高品質パルサー候補体を探査した。国際協力を踏まえ、豪パークス電波望遠鏡(口径64メートル)を利用し観測と認証を行った結果、6つのパルサーが確認されている」と表明した。
 FAST副チーフエンジニアの李氏は、「パルサーは恒星の進化とビッグバンにより誕生した。周期的なパルス信号を出すため、この名がつけられた。パルサーの本質は中性子星で、地上の実験室では実現できない極端な物理性質を持つ、理想的な天体物理実験室だ。例えば1立法センチメートルのパルサーは1-10億トンの重量を持ち、これを研究することで多くの重大物理学的問題の答えを導き出せるかもしれない」と説明した。
 FASTは国家第11次五カ年計画重大科学技術インフラの一つで、2016年9月25日に竣工し、試験的な運行・調整の段階に入った。国家天文台の責任者である厳俊氏は、「FASTの調整は極めて困難で、測量・制御・力学・電子学・天文など多くの学科と分野に跨がる。これは非常に大きな技術的課題だ。我々は2年前からリアルタイムシミュレーションシステムの開発を開始し、反射ユニットネットワークの整合と制御に重要な安全評価手段を提供した。同時にフィードバックサポートシステムの調整で、安全防護の十分な技術保障を行った」と話した。
 中国の望遠鏡が新たに発見したパルサーを、なぜ豪パークス電波望遠鏡で確認しなければならないのかという点について、厳氏は、「FASTは調整期間中のため、慎重を期した。我々は新たに発見したパルサーが、国外の望遠鏡によって100%確認されてから公表する。FASTの調整が終わり正常に稼働すれば、国外の確認の必要がなくなる」と述べた。


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