中国の南極サーベイ望遠鏡、全自動越冬観測を実現

2017年 11月2日

 中国科学院紫金山天文台と中国科学院南極天文センターが1日に発表した情報によると、南極サーベイ望遠鏡「AST3-2」が2017年観測年度(今年3-9月)の間に、氷点下40-80度の極寒や暴風雪などの過酷な自然環境を克服し、南極で初めて無人越冬観測を実現した。これは南極光学天文時代の正式な到来を意味する。人民日報が伝えた。
 情報によると、AST3-2は広視野サーベイ望遠鏡「AST3」プロジェクト(計3基)の2基目で、2015年1月に南極のアイスドームAに設置された。これは南極で唯一稼働している、全自動サーベイ望遠鏡となる。中国科学院紫金山天文台と中国科学院南極天文センターが中心となる中国南極天文協力チームは、極寒条件でも持続的に稼働できるAST3-2望遠鏡のハードシステム、すべてのソフトシステムを自主開発した。これによりAST3-2の信頼性の高い遠距離全自動サーベイを実現した。
 AST3-2が入手した大量の観測データを効率的に利用するため、AST3チームは遠隔操作システムを開発。インフラが整った一般的な天文台が使用する望遠鏡の遠隔操作システムと比べ、南極の低温・低圧環境、無人の白夜状況の設備信頼性、遠隔制御システムのわずか200ワットの消費電力といった条件による難点を解消しなければならなかった。チームは自主革新により特殊問題を解消し、開発された遠隔制御システムにより、望遠鏡は南極崑崙基地で人がいなくても全自動でサーベイ観測できるようになった。


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