世界初の太陽光発電道路、EVの走行中の充電を実現

2017年 12月1日

 日差しを浴びると発電し、電気自動車(EV)がそこを走る際に充電でき、雪が降ると積もった雪を自動的に溶かす……そう、これこそが太陽光発電道路だ。交通業界と新エネ産業を深く融合させたハイテクの到来だ。済南南繞城高速道路は年末、世界初の太陽光発電道路の研究開発と敷設が行われる高速道路になる。中国新聞網が伝えた。
 「ガラス」を組み合わせて造られているように見えるが、十分な摩擦も確保している。太陽光発電道路は小型EVどころか、中型トラックも走行可能だ。走行中の感覚は通常のアスファルトの道路と大差ない。関係者によると、この道路はすでに発電・送電を実現している。つまり、その電力が充電スポットと連結していることになる。
 コア技術を提供する同済大学交通運輸技術学院の張宏超教授は記者に対して、「太陽光発電道路は集めた太陽光エネルギーを電力に転換し、太陽光発電を実現する。この道路が使用する技術は、搭載型太陽光発電道路技術と呼ばれ、車両の通行条件に適した太陽光発電モジュールを路面に直接敷設する。路面は透明コンクリートと呼ばれ、その技術指標と通行安全性は一般的なアスファルト舗装を上回る。太陽光発電モジュールとは分かりやすく言えば、ソーラーパネルと同じようなものだ。しかし道路での使用を可能にするため、耐圧性を高め摩擦を強くしている」と説明した。
 太陽光発電道路はEVの「流動するモバイルバッテリー」だ。EVワイヤレス充電技術はすでに成熟している。世界初のワイヤレス充電路線バス道路が、2013年に韓国で敷設された。米クアルコムは今年5月18日、時速100キロのEVワイヤレス充電を実現した。張氏は、「EV技術との結びつきにより、太陽光発電道路は車の移動中の充電が可能となる。全国の高速道路網に搭載することにより、流動する太陽光モバイルバッテリーになる」と話した。
 太陽光発電道路はさらに路面結氷検査システムを通じ、リアルタイムで路面結氷状況を感知できる。自動的に電力加熱システムを作動させ、道路の雪を取り除き、通行の安全を保障する。


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