2017年12月01日-12月01日
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500トン級小型無人貨物船の開発がスタート

2017年12月08日

 中国国際海事技術学術会議・展覧会2017で6日に発表された情報によると、中国船級社(CCS)と珠海市政府、武漢理工大学、雲洲智能公司の4者が共同で、中国初の小型無人スマート貨物船プロジェクトを開始した。また同時に中国初の無人船開発・試験基地、アジア初の無人船海上試験場が建設されることになるという。中国科技網が伝えた。
 CCEの孫峰副総裁によると、この「筋斗雲」と名付けられた500トン級小型無人貨物船は、設計・建造・試験任務を迅速に完了し、来年末には進水する見通しだ。2019年に世界に先駆け実用化を実現し、国内企業の世界無人船舶輸送の新たな1ページを開く。
 有人船舶による島への補給には現在、数多くの課題と難点が存在する。特に陸地から遠く離れた場所に広く分布する島については、日常的な補給に高い費用がかかる。また複雑な気象や海の状況による影響を受けるため、補給船は定期的な航行を保証できない。
 小型無人貨物船は島の補給という難題を効果的に解消できる。自動運転のため、船員の安全といった懸念されていた問題が存在しない。海の状況が複雑な場合も、島の需要に基づき直ちに補給を行うことができる。複雑な気象の影響も受けない。
 中国の「一帯一路」(the Belt and Road)イニシアティブのもと、小型無人貨物船は島の補給に用いられる。一帯一路の参加国、特に東南アジアなどの多くの島を持つ国で、非常に大きな市場を持つとみられている。

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