北京のAI産業、2020年に世界先進水準に

2018年 1月3日

 北京市はこのほど「科学技術革新による人工知能産業の育成加速の指導意見」を発表し、北京の人工知能(AI)発展のタイムテーブルを明らかにした。2020年までに次世代AI全体技術・応用で世界先進水準に達し、一部重要技術で世界トップ水準に達し、かつ若干数の重大オリジナル基礎理論及び先端技術の象徴となる成果を形成する。北京晨報が伝えた。

◆AI企業数が全国一
 AlphaGoが有名棋士の柯潔氏を打ち破り、百度の自動運転車が北京五環路を走行した。AIは現在、最もホットな分野になっている。国務院は昨年7月「次世代人工知能発展計画の通知」を通達し、AIを国家戦略に格上げした。
 北京大学の田永鴻教授は、「国務院が昨年7月に次世代AI発展計画を発表すると、安徽省や浙江省、上海市も政策を打ち出し、AIの発展を後押しした。これは北京にとっては一つの試練だ。いかに現在の企業と人材を留め、研究成果を実らせるべきかを考える上で、指導意見を発表する必要がある」と述べた。
 北京はAI産業の要衝となっている。2017年9月現在、北京のAI企業数は約400社にのぼり、全国一となっている。北京にはAI企業の創業が集中しており、全国約400社のAIベンチャー企業のうち約160社が北京にある。

◆10ヶ所以上の国家重点実験室
 また北京大学清華大学北京航空航天大学中国科学院自動化研究所など、全国の過半数のAI中堅研究部門が北京に集中している。モード認証国家重点実験室やスマート技術・システム国家重点実験室、ディープラーニング技術及び応用国家工学実験室など10ヶ所以上の国家重点実験室がある。田教授は、「中国教育部(省)第4回学科評価で、北京はAI関連学科で圧倒的な優位性を示した」と述べた。
 北京地区の投融資規模は全国一。2017年1−9月、北京のAI分野プロジェクト51件が投資を獲得した。投資総額は約102億4000万元(1元は約17.24円)で、同期の全国の50.9%を占めた。
 田教授は、「北京の人材の基礎、研究の基礎、高い能力を持つ産業拠点は、先進的なAI企業を育む土壌だ」と話した。


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