天宮1号の「退役」、制御不能で墜落する可能性はゼロ

2018年 1月8日

 一部の海外メディアは最近、ドッキング目標機「天宮1号」が「すでに制御不能で、地球に衝突し、地上環境及び安全を脅かす」という喧伝の的となっている。しかもこのような報道は今回が初めてではない。科技日報が伝えた。
 中国航天科技集団第五研究院空間実験室システムチーフデザイナーの朱樅鵬氏はこれを否定した。朱氏は先ごろ取材に対し、「中国は天宮1号の観測と制御を続けており、今年上半期には墜落させる予定だ。大気圏突入後に燃え尽き、残骸は指定の海域に落下する。地球に被害が生じることはない」と説明した。
 天宮1号は中国初のドッキング目標機で、2011年9月29日に打ち上げられた。有人宇宙船「神舟8号」、9号、10号と前後してドッキングを行った。天宮1号は2016年3月16日に使命を完遂し、データサービスを正式に終了した。
 宇宙事業専門家の厖之浩氏は取材に対し、「国際的な慣例によると、近地球軌道を飛行する大型宇宙船は退役後、南太平洋の大陸から離れた、宇宙船の墓場と呼ばれる深海に墜落する。ロシアのミール宇宙ステーション、プログレス補給船、米国のコンプトンガンマ線観測衛星などもそこに落下している」と説明した。
 大型宇宙船の墜落を制御するためには技術が必要で、帰還型衛星・宇宙船の大気圏再突入とは異なる点もある。中国はその豊富な経験を備えている。
 記者の調べによると、中国は神舟や帰還型衛星の正確な落下制御に何度も成功しているほか、月探査事業3期再突入飛行試験機も月周回軌道から第二宇宙速度で帰還し、最終的に内モンゴルの予定の位置に落下した。墜落制御について、中国は2009年に40万キロ離れた地球から、「嫦娥1号」衛星を月の「豊かの海」に墜落させた。中国は2017年9月に無人宇宙補給船「天舟1号」を軌道から切り離し、2回の制御により大気圏再突入で燃え尽きさせた。そしてその残骸は「宇宙船の墓場」に墜落している。
 厖氏は「帰還型宇宙船と異なり、制御を受け墜落する宇宙船は抵抗が最大の姿勢を維持し、できる限り大気圏で燃え尽きる必要がある」と述べた。記者の調べによると、天宮1号の重さは約8.5トンで、20トン級のミール、サリュートなどと比べるとコンパクトだ。十分に燃焼すれば、多くの残骸が生じることはないと見られている。


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