2018年02月12日-02月16日
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同済大学が世界初のヒト肺幹細胞移植に成功

2018年02月14日

 患者の気管支から数十個の幹細胞を採取し、体外で数千万倍に増やしてから、患者の肺に再移植する。3−6ヶ月の増殖・移転・分化により、これらの幹細胞は徐々に新たな肺胞と気管支構造を形成し、患者の肺の損傷部位の修復と代替を完了する。同済大学医学院の左為教授が率いるチームは、世界で初めて成人の肺幹細胞移植技術を使い、臨床上でヒトの肺再生に成功した。この成果は先ごろトップ記事として、「PROTEIN & CELL」誌(最新号)に掲載された。これはヒトの内臓器官の再生が実験室内の理論から臨床の現実に向かいつつあることを意味しているだけでなく、幹細胞転化医学研究の画期的な進展でもある。人民日報が伝えた。
 同済大学付属東方病院の呼吸科室では、数人の肺病患者が自分の肺幹細胞の移植を受けている。チームは現在まで臨床肺幹細胞移植(気管支拡張、慢性閉塞性肺疾患、間質性肺炎など)を80回以上行っており、今年中に細胞治療製品新薬申請(IND)を開始する予定。

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