2018年02月12日-02月16日
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中国AI産業の今年のトレンドを分析

2018年02月23日

 中国の人工知能(AI)技術の急成長は、昨年より始まった。都市の交通渋滞を解消する都市ブレーン、各世帯に進出しているスマートスピーカー、さらにはスマホの顔認証や指紋決済など、中国のAI技術は世界の先頭集団を走っており、人々の生活を変えている。光明日報が伝えた。
 今年に入り、各分野の専門家を取材したところ、彼らは中国で次に生じうるAIの新トレンドについて、次のように予想した。
 AIは今年、実際の産業における応用への道を歩むことになる。例えば動画を理解し、編集する技術の成熟化に伴い、動画産業全体の長期的な発展が促される。これには正確かつカスタマイズされた検索と推薦、動画生成及び取引の正規化及び品質化が含まれる。顔認証技術は今年定着し、多くのシーンで使用され、暮らしの隅々にまで浸透する。新小売の各シーンにおいて、視覚を中心とするスマート技術が広く応用され、ショッピングの体験に質的変化をもたらす。長年の研究開発とソフト・ハードの準備を経て、さまざまな形態と各種機能を持つロボットが家庭に進出し、ライフスタイルを変えていく。
 人とデバイスの交流スタイルは今年、あらゆる対話型インターフェーススタイルからの徹底的な脱却を開始し、人と人の交流に近づく。これを支えるのは、聴覚・視覚・触覚、さらには味覚など複数のモデル・技術の全面的な融合だ。デバイスは人の口調、体の動きや表情といったより豊富な表現方法を感知することで、人の考えをよりスマートに理解する。まずその第一歩として生活空間や交通空間、勤務空間に進出することになるだろう。
 今年は多くのマイク・カメラ・パネル・センサーを搭載したスマート端末が登場する。またネット接続や交流、音声、視覚などの能力を持つようになる。多くの仕事・娯楽・生活の場においてスマホが必要なくなる。AIハードの販売が急成長を迎える。
 今年は人々が単一端末に費やす時間が大幅に減少し、スマホユーザのアクティブ時間が近年としては初めて減少する可能性がある。これとは対照的に、スマホを含むスマート端末の総量が増加を続け、ユーザーのオンライン時間がより断片化される。
 今年はスマート音声アシスタントがスマホやスマートスピーカーなどの普及により、人々の日常生活に進出するという非常にはっきりとしたトレンドがみられる。

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