2018年04月09日-04月13日
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子供のスマホ使用を抑制? 子供のユーザーを識別するアルゴリズムアプリ

2018年04月09日

 子供が親に内緒でスマホで遊んだり、スマホゲームに夢中になるのをどのようにしたら防げるのだろうか?これは子育てにおいて多くの保護者が抱える難しい問題。浙江大学によると、浙江大学と米ノースカロライナ大学の研究者が行動識別に基づいたアルゴリズムアプリを開発し、このアプリにより、スマホを使用する親の言うことを聞かないいたずらっ子を識別することができるという。このアプリはショッピングアプリや通信アプリの使用、子供にふさわしくないネットサイトの閲覧を自動的にブロックする機能も搭載している。新華網が伝えた。
 国家青年千人計画の入選者で浙江大学電気工程学院スマートシステム安全実験室の徐文淵教授は、「中米の研究者グループが共同で研究開発を行ったアルゴリズムアプリは、モバイル端末にインストールすることができ、画面をタッチする指の表面積、圧力、スワイプする長さなどの数値に基づき、ユーザーが大人か子供かを識別することができる」と説明した。
 また、徐教授は、「子供の手は比較的小さく、指が画面に触れる面積も一般的な大人よりも小さい。このため、子供は画面の狭い範囲で操作を行い、スワイプする軌道も比較的短い。そのほか、大人と比べると、子供はスマホ操作の機敏さにやや欠けている。我々が観察では、子供たちがスマホにタッチするスピードは大人より遅かった。子供たちは2回タッチして画面を切り替えており、タップやスワイプなどを行う時間も同じく遅い」と続けた。
 研究チームは30項目以上の特徴を取り上げ、子供と大人のスマホユーザーの違いを識別した。テスト結果により、1回のスワイプで子供のスマホユーザーと識別できる確率は84%で、8回連続のスワイプを行うと、その確率は97%にまで達することが明らかになった。

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