中国の通信衛星が海外市場で好評

2018年 5月4日

 中国航天科技集団第五研究院が4日発表した情報によると、西昌衛星発射センターは4日0時06分、「長征3号乙」ロケットを使い「亜太6C」衛星を打ち上げた。同衛星は7月に、正式に軌道上で引き渡される予定。科技日報が伝えた。
 これは中国が輸出する10基目の商業通信衛星で、海外の成熟した事業者に衛星製品を輸出するのは2回目。
 同衛星は同研究院が開発を担当する香港亜太通信衛星有限公司(以下、亜太公司)が「亜太6号」衛星の代替品として準備する衛星だ。中国や東南アジア、豪州、米ハワイなどの国と地域を網羅する。軌道上で引渡しが行われた後、亜太6号に代わりアジア太平洋のユーザーを対象に引き続き高品質通信・放送サービスを提供する。
 亜太6号と比べ、亜太6Cは性能・指標が大幅に向上している。そのペイロードの有能電力は20%以上増えており、上り・下りの使用可能転送ルートの数が371%増加している。衛星は使用可能周波数帯資源の状況を総合的に考慮し、各ユーザーに各サービスエリアとフレキシブルな応用方法を提供できる。事業は高出力のラジオ・テレビや生中継、VSAT、モバイル基地局転送、航空機通信などを網羅する。
 国際宇宙市場において、通信衛星は最も広く応用され、市場化の程度が最も高く、競争が最も激しい分野の一つだ。中国製の通信衛星は近年、国際化を加速させており、中国の宇宙事業が世界進出をスピーディに進めていることの縮図の一つになっている。
 亜太公司の現役衛星のうち、亜太5・6・7号は欧米企業が製造したものだ。亜太6C衛星が亜太6号の後継機になると、亜太9号と共に同社衛星チームの半数を占めることになる。同社によると、亜太9号は打ち上げ成功後に安定的に運行しており、リピータの貸出率は75%以上に達し、大きな利益をもたらしている。亜太6Cは国際ユーザーに新たな選択肢を提供し、企業の市場をさらに開拓し、事業範囲を拡大する支えになる。
 記者の調べによると、亜太公司は「世界ブロードバンド衛星システム」の構築に取り組んでいる。衛星を3−4基打ち上げ、世界のフルカバーを実現する計画。第五研究院は同システム初型式「亜太6D」の開発契約を結んでおり、中国製通信衛星のさらなる国際市場進出を力強く促すことになる。


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