2018年07月02日-07月06日
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先進環境観測技術設備において中国が重大な進展

2018年07月06日

 中国科学院合肥物質研究院が発表した情報によると、同研究院安徽光学精密機械研究所が担当する国家863計画「先進環境観測技術設備」重大プロジェクトがこのほど北京市で、中国科学技術部(省)863計画資源環境技術分野弁公室による専門家検収に合格した。科技日報が伝えた。
 プロジェクト首席科学者の劉文清院士によると、同プロジェクトは一連の環境品質及び汚染源の現場観測、水源水質安全観測・早期警戒、環境汚染時空分布観測技術・設備を開発した。また、大気汚染物質質量スペクトル・光スペクトル迅速オンライン観測、水質汚染物の生物観測・衛星リモートセンシング、土壌重金属汚染物多元素迅速観測などの革新的な成果を手にした。
 同プロジェクトは国家発明特許を200件以上申請しており、ソフト著作権を60件以上取得し、SCI/EI論文を237編発表している。高い実力を備え、先進的な環境観測技術・設備を備えた研究開発チームを形成している。プロジェクトの成果は高い社会・経済効果を手にしており、市場応用の高い将来性を持つ。
 これは中国が独自の知的財産権を持つ点・面・網・立体リモートセンシング、各種データを統合する一連の環境観測技術・システム・製品を手にしたことを意味する。さらに、中国の先進環境観測技術産業の飛躍的な発展を促進していくことになる。

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