2018年07月09日-07月13日
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上海市浦東が南北科技革新回廊を形成へ

2018年07月12日

 上海市浦東新区の南と北にある臨港と張江は約60キロ離れている。7月11日、新たなプロジェクトが張江と臨港を結んだ。浦東は沿線各鎮の産業資源を統一し、「南北科技革新回廊」を形成し、張江と臨港の各鎮が連動する「2+N」産業構造を形成する。科技日報が伝えた。
 張江は26年間の発展を経て、世界的な視野と国際基準により総合性国家科学センターを建設中。世界一流の大科学施設の集約と建設を加速し、オリジナル革新力と科学技術総合力を強化している。
 臨港は上海市の未来を見据える重要な戦略エンジン。近年一連の重大産業プロジェクト、重要かつ機能的なプラットフォームが順調に建設されており、ハイエンド製造の国家の重責を担っている。
 浦東新区政協副主席、科学技術・経済委員会主任の唐石青氏は、「南北科技革新回廊の建設は、浦東科創センター核心機能区建設に必要だ。双方は研究開発、中間試験、産業化などの各サイクルで相互支援することで、力を一つにし大局に溶け込み、産業クラスタ及び産業生態を形成し、革新チェーン、産業チェーン、バリューチェーンの効果的な統一を実現できる」と述べた。
 張江―臨港の「双区連動」は点の掘り下げ、線の連動、面の推進によって、より広い地域内の資源の統一と統合を促進し、改革のボーナスと革新の活力を引き出す。3年間の取り組みにより、バイオ医薬と集積回路、スマートネット接続自動車という3つの1000億元(1元は約16.65円)級産業クラスタを形成する。また鎮域工業用地の平均生産高を、1平方キロあたり60億元にする。
 浦東はすでに「南北科技革新回廊」の戦略計画の研究を開始している。産業計画や交通計画、環境保護計画などの面から、張江や臨港、周辺各鎮の発展の特色と分業を明確にする。さらに将来的に「南北科技革新回廊」は北の金橋、外高橋などの地域に延長し、浦東の整った中部南北回廊を形成し、浦東の未来の発展の新たな戦略的支柱としていく。

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