2018年07月23日-07月31日
トップ  > 科学技術ニュース>  2018年07月23日-07月31日 >  中国第9回北極科学観測隊、北極圏に到達

中国第9回北極科学観測隊、北極圏に到達

2018年07月31日

 中国第9回北極科学観測隊は北京時間30日午前6時、極地観測船「雪竜号」に乗り、北緯66度34分、西経169度10分より北極圏に入った。新華社が伝えた。
 観測隊員らは雪竜号のヘリポートで五星紅旗(中国の国旗)と観測隊旗を掲げ、「9北」「66度34分」などの人文字を作り、北極圏への進出を記念した。
 中国第9回北極科学観測隊は20日に雪竜号に乗り上海を出発し、2ヶ月余りの科学観測を開始した。
 観測隊のリーダーである朱建鋼氏によると、28日にベーリング海の公海で、水中グライダー「海翼号」の投入に成功した。中国が自主開発した水中グライダーがベーリング海で投入されるのはこれが初めてで、北極の科学観測に応用されるのも初だ。
 また、観測隊は途中、海洋気象、海洋水文、海洋環境放射性核種などの観測活動を実施し、大量の観測データを入手した。
 雪竜号は今後、計画に基づき北極圏の公海の予定海域で総合観測作業、北極基地総合作業などを実施し、中国極地事業化体系の建設を推進する。

※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます