2018年09月24日-09月28日
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大学上空でドローン300機によるパフォーマンス

2018年09月26日

 ドローン300機が21日夜8時、南京航空航天大学の西グラウンドからスケジュール通り離陸し、8分間のショーを披露した。これは同校の若いOBが母校の教員と学生たちのために披露したドローンによるイルミネーションパフォーマンスだ。中国青年報が伝えた。
 2015年に卒業した飛行機製造専攻の王鈺霖氏はチームを率い、ドローンショーを披露することで母校への感謝を示した。王氏は、「私はこの学校の卒業生で、今はドローン事業を手がけている。そのため私が従事するドローン関連技術の運用を、後輩たちに見せたいと思った」と語る。
 機体構造の設計、新興通信・測位の発展、飛行制御技術の革新、さらには視覚効果の設計、ダンスの内容、夜間の気象状況などは、チームのメンバーが学習と準備の積み重ねにより実現されており、ほんの少しのミスもショーの失敗を引き起こす大問題になってしまうという。
 王氏は、「ドローンのすべてのダンスは事前にプログラムしてある。1回のショーの中でそのダンスの動きは様々に変化するため、このプロジェクトには初期段階から合わせると十数人のプログラマーが参加しており、そのデザインだけでも5日間かかっている。またより良い効果を実現するため、母校の教員、後輩も全力でサポートしてくれた。チームのメンバーは事前に南京入りし、小規模の調整と予行演習を繰り返した」と述べた。
 王氏によると、今回最も満足しているデザインは「一冊の本」だとし、「これは開くことのできる本のデザインで、紙飛行機がそこから飛び出す。この紙飛行機は、私と同級生らが同校に入学した時の期待を表現しており、私たちの子供の頃の夢と発展の希望を表現している。私はこれにより後輩たちに、私たちの啓蒙が、私たちの成長の道がここから始まったことを伝えたかった。また後輩に学問に励んで欲しいという願いを込めた」としている。

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