2018年10月15日-10月19日
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北京市が重大科学技術革新成果100件を発表

2018年10月16日

 北京市科学技術委員会は15日に、「全国科創センター重大科学技術革新成果100」を発表した。一連のプロジェクトは、主に重大科学進展、重大科学技術特別プロジェクト、重大科学技術奨励プロジェクトの最新の成果となっている。新華社が伝えた。
 情報によると、この100件の成果には基礎研究と応用基礎研究、産業化の成果という3つの段階が含まれる。
 今回発表された100件の成果には、次の特徴がある。
(一)世界の科学技術の先端に焦点を絞った。清華大学などは初めて双粲重粒子を発見。その性質の研究は、人類が物質の構成と強い相互作用力の本質への理解を深める一助になる。
(二)国家重大発展戦略に焦点を絞った。大型水力発電所用の高強度かつ溶接しやすい厚板と関連溶接材料溶接技術の開発・応用の成果が、国内外の大型水力発電プロジェクト9件で応用されている。
(三)ハイテク産業の発展に焦点を絞った。これらの成果には、集積回路、スマート設備、医薬・健康などの10大ハイテク分野が含まれる。
(四)首都都市建設及び社会発展の需要に焦点を絞った。清華大学などのグリーン公共建築環境・省エネ設計コア技術の研究と応用の成果により、年間で約2億6000万kWhの節電効果があり、CO2排出量が約22万3000トン削減。
(五)科学技術体制改革の深化に焦点を絞った。企業が技術革新の主体となり、一部の成果が特許及び譲渡を通じ産学研の協力を実現。
 北京市科学技術委員会の関係者によると、100件の成果は北京の科学技術革新において科学技術の先端であり、経済において主戦場となり、国の重大な需要をその対象にしているという特徴を備えている。
 情報によると、北京市の昨年の全社会研究開発費がGDPに占める割合は5.7%で、全国一となった。1万人あたり発明特許保有件数は94.6件で、全国平均水準の10倍近くとなった。

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