2018年11月12日-11月16日
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アジア太平洋宇宙協力機構、2030年発展ビジョンを発表

2018年11月16日

 アジア太平洋宇宙協力機構(APSCO)設立10周年ハイレベルフォーラムが14日、北京市で開催された。同フォーラムでは、発展途上国による自由かつ平等な宇宙技術・データ獲得を促進し、宇宙協力と人材育成により発展途上国の能力建設を支援するといった議題をめぐり議論が展開され、「APSCO2030年発展ビジョン」が発表された。新華社が伝えた。
 同ビジョンは、「APSCOは宇宙空間の平和的利用について、宇宙科学・宇宙技術・宇宙技術応用分野において、財務・技術・人的資源の共有を通じ協力の基礎を構築し、加盟国の能力、ひいてはアジア太平洋の全体的な実力を大幅に向上させるとした。地域協力をけん引し、世界の宇宙業界と力を合わせて協力し、協力活動に寄与する。宇宙空間活動のガバナンスと長期的かつ持続可能な発展を共に実現する」と指摘している。
 2008年に設立されたAPSCOの本部は北京。アジア太平洋諸国の技術協力の場を提供し、宇宙空間を平和的に利用するという準則のもと、宇宙科学・技術・応用分野の多国間協力を展開することを主旨としている。また技術の研究開発、応用、育成、研修、資源共有などの面で、発展途上国の宇宙能力の建設を強化し、地域経済・社会の持続可能な発展を促進する。

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