2018年12月10日-12月14日
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船酔いする人の朗報になる新技術

2018年12月11日

 中国「彩虹魚」2018マリアナ海溝海洋試験・科学観測チームが「沈括号」に乗船し、上海を出港して間もなく大海原の荒波の洗礼を浴びた。2000トン級の船ならば大きく揺れただろうが、沈括号は安定的だった。観測隊員は風雨を冒し、甲板でケーブルウインチ、A型フレーム、クレーン、重力カラム、CTD(電気伝導度、温度、水深を観測する装置)などの科学研究設備を使った試験を無事行った。誰もが「船酔いする人は今回幸運だ」と口にした。科技日報が伝えた。
 中船重工第702研究所(上海支部)沈括号チーフデザイナーの葛維楨研究員によると、これは小水線面積双胴船(SWATH)だ。水平面と船体が接する水線の面積が狭いため、排水量は同等トン数の一般的な船舶の4分の1ほどに過ぎず、波の抵抗を大幅に軽減し、さらに波の干渉を弱めることができる。試験によると、2000トン級の沈括号の安定性は、1万トン級の単胴船に匹敵する。

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