2018年12月10日-12月14日
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タリム油田で1000億立方メートル級のガス層が発見

2018年12月14日

 新疆ウイグル自治区クチャ坳陷秋里塔格構造帯中段で12日、「中秋1井」の試験掘削に成功し、高生産工業用ガスが得られた。またこれを受けて秋里塔格中段に1000億立方メートル級のガスコンデンセートが埋蔵されている可能性があることが明らかになった。中国経済網が伝えた。
 「中秋1井」のあるクチャ坳陷は、タリム盆地と南天山造山帯の交わる場所に位置し、タリム油田の3000万トン級巨大油ガス田建設における主なエリアとなっている。クチャ坳陷は北から南まで「3帯・3凹」(克拉蘇・依奇克里克・秋麗塔格構造帯と、烏什・拜城・陽霞陥没)に区分される。そのうち克拉蘇構造帯は20数年かけて行われている困難極めた探査により全面的な突破を実現し、油ガス層22ヶ所を発見し、1兆立方メートルを上回る巨大ガス田の規模を明らかにしている。これによりクチャ坳陷の「西気東輸」(西部のガスを東部に輸送するプロジェクト)起源地としての資源の基礎を固めた。

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