2018年12月17日‐12月21日
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0.02秒で欠陥を発見する地下鉄点検ロボット、大学生が発明

2018年12月20日

 祖母の健康問題に触発されてIoTとビッグデータを結びつけ発明したスマート薬箱、光ファイバーSPRセンサーの原理を利用した食品検査及び携帯電話と結合するSPR検査装置、バーコードを使わない無人スーパースマート決済システム――2019マイクロソフト「イノベーションカップ」広東省地域大会決勝がこのほど、広州市南沙区のユニコーン牧場で開催された。北京大学深セン研究院、深セン大学、華南理工大学など7校の10チームが画期的な技術を持ち込み、人々の見識を広げてくれた。最終的には、深セン大学の「RailinNova」チームが、地下鉄検査ロボットで優勝した。科技日報が伝えた。
 「深センの地下鉄では現在、主に作業員が未明にレールを歩き400万個以上の部品を点検している。我々が発明した鉄道交通運営維持・検査ロボットはアルゴリズム訓練により、レール1本の欠陥をわずか0.02秒で発見する。精度は97.8%以上」同チームのメンバー、深セン大学機電・制御工学学院(都市鉄道交通学院)の大学院修士1年生である王楠氏が、このロボットを披露してくれた。同チームが同ロボットの構想を練り、ソフト・ハード、アルゴリズムをすべて独自開発した。
 同ロボットは自動測位・ナビ、画像処理による故障識別、ビッグデータ構築などによりレールの自動化検査を実現する。作業員の手作業による健康・安全問題、点検漏れ、重労働で高コストといった難題を解消する。王氏によると、この発明は試作機の段階で、深セン地下鉄の一部区間で半年以上テストを行っている。

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