月探査機「嫦娥4号」、国際協力による科学探査を展開

2019年 1月11日

 国家航天局への10日の取材によると、月探査機「嫦娥4号」が月の裏側に軟着陸してから、多くの国・組織が参加する科学探査任務が相次いで展開されている。科技日報が伝えた。
 着陸機に搭載されているドイツが開発した月面中性子・放射線量測定器、月面ローバーに搭載されているスウェーデンが開発した中性原子測定器が試験的に稼働開始した。得られるデータは通信中継衛星「鵲橋」を通じ、次々と地上に伝送されることになっている。国内外の科学者は、関連研究活動の共同展開を計画している。
 嫦娥4号任務の順調な実施を支えているのは、多くの参加国の貢献だ。上述したドイツとスウェーデンの測定器のほか、中継衛星にはオランダ製の低周波電波探査装置が配備されている。ロシアと共同開発した同位体熱源は嫦娥4号が安全に月の夜を過ごせるようサポートしている。中国が南米で建設したアルゼンチン深宇宙基地が観測・制御任務に参加している。欧州宇宙機関観測・制御ステーションもサポート・保障の役割を果たしている。またハルビン工業大学月周回小型衛星「竜江2号」のサウジアラビア製小型カメラは昨年6月、地球と月を同時に収めた写真の伝送に成功した。
 アメリカ航空宇宙局(NASA)と中国国家航天局は昨年下半期から、月・深宇宙探査の協力をめぐり話し合いをしてきた。嫦娥4号の打ち上げ前、NASAの月探査機「ルナー・リコネサンス・オービター (LRO)」のチームと嫦娥4号のチームの科学者が緊密に連絡を取り、月周回軌道上を飛行中のLROを利用し嫦娥4号の着陸を観測し、科学研究を展開することを検討した。米国側は中国側にLROの軌道データを提供し、中国側のチームはLROのチームに着陸の時間と位置を提供した。双方ともより多くの科学の発見と成果に期待している。


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