2019年02月18日‐02月22日
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高速列車に保険をかけるAI技術

2019年02月19日

 「高速列車01ブレーキに異常の疑いあり、直ちに検査せよ」。2月13日未明、南昌鉄路局福州高速列車区間福州南高速列車所配車室の煌々と照らされた指揮センターにて、作業員の謝人昌氏はAI(人工知能)検査・測定システムのビッグデータ情報に基づき、トランシーバーを使い高速列車検査・修理作業を指示した。科技日報が伝えた。
 「見つかった、現在処置を施している」。100メートル離れた検査・修理場で、整備士の王超氏が答えた。
 高速列車は日中に「出張」し、夜に「健康診断」のため戻ってくる。王氏は以前であれば点検ハンマーと懐中電灯を持ちながら、列車の各部品を一つずつ調べていた。経験に基づき「手がかり」を見つけ、故障を取り除いていたが、これでは効率が悪い。
 「今はAI検査・測定システムのカメラを使い、室内の作業員から送られてくる画像に基づき故障をチェックしている。システムのブレーンも自動的にデータを識別する」。列車の底部で検査・修理中の王氏は手振りを加え、「言うならば、高速列車のために同時に健康診断しているようなもので、私たち現場の作業員の検査作業をアシストしより正確にする。二重の保険をかけたようなものだ」と話した。
 中央処理装置はAI検査・測定システムの「最強のブレーン」だ。高速列車の「健康状態」がカメラによって送られてくる。コンピュータは集まった画像を使いスマートに比較対照・分析し、高速列車のネジ、車輪、ブレーキ板などに故障が存在しないかを正確に判断する。
A I検査・測定システムが画像データの一致性を保証するため、整備士のレベルによる作業の差をなくし、高速列車の「脈」を正確に取り、「健康状態」を効果的に保障できる。
 今年の「春運」(春節<旧正月、今年は2月5日>期間の帰省・Uターンラッシュに伴う特別輸送体制)において、福州高速列車区間は初めて高速列車AI検査・測定システムを用いた。高速列車運用検査・修理安全保障係数を効果的に高め、国内高速列車科学技術検査・修理の空白を埋めた。同システムは今後もデータ改善を続け、安全保障能力を高めていくことになる。

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