2019年02月25日-02月28日
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黒竜江省、超大型グラファイト鉱床が発見

2019年02月28日

 黒竜江省自然資源庁への26日の取材によると、黒竜江省はこのほど双鴨山市西溝において、超大型グラファイト鉱床を発見した。評価の結果によると、その埋蔵量の経済的な価値は1000億元(約1兆6500億円)にのぼると見られる。これは国内探鉱の重大な進展だ。科技日報が伝えた。
 面積が広く、鉱産物資源が豊富な黒竜江省は、鉱産物資源の優位性の経済的な優位性への転化を加速するように、黒竜江省政府は2015年に地質調査3カ年特別行動の実施に向けた重要な計画決定を行った。黒竜江省有色地勘査局は全省の探鉱の担い手の一つであり、全局の力を挙げて同特別行動の作業を推進した。4年間のハードな調査を経て、同局701隊は双鴨山市西溝において、超大型グラファイト鉱床を発見した。
 同鉱床は堆積・変成作用鉱床で、鉱石の種類はグラファイト片麻岩が中心となっており、大型フレーク状結晶グラファイトに属する。結晶グラファイト鉱体が62本見つかった。黒竜江省自然資源庁の評価・審査を経て、工業用鉱体(333)+(334)グラファイト鉱石が3億3551万1900トン提出された。鉱物量は2337万6100トンで、平均品位は6.97%。うち(333)が資源総量の95.22%を占めており、剥土比は1.69∶1。
 グラファイトは国家戦略的鉱産物資源であり、グラフェンを生産するための重要な原材料だ。グラフェンはエネルギー、バイオ技術、航空・宇宙事業などの分野で極めて幅広い応用の将来性を持つため、「革命的な意義を持つ材料」「21世紀の材料の王」と呼ばれている。今回見つかった鉱床は高品質グラフェン資源であり、埋蔵量が多く、開発が容易で、コストが低い。

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