2019年03月01日-03月08日
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中国の北斗衛星、今年は8−10基を打ち上げ

2019年03月06日

 中国衛星測位システム管理弁公室への4日の取材によると、北斗衛星測位システムは今年も引き続きグローバルネットワークの構築に取り組み、北斗測位衛星を8−10基打ち上げ、すべての中軌道(MEO)衛星の打ち上げを完了する。これにより、グローバルネットワークを強化し、システムのサービス性能とユーザーの体験を全面的に改善する。新華社が伝えた。

 説明によると、2018年末に北斗3号プロジェクトが基本システムを構築し、グローバルサービスを開始してから、北斗システムは安定的に運行している。世界範囲のテストと評価によると、全世界の測位精度は10メートル以内、アジア太平洋地域は5メートル以内で、指標の基準に達している。

 長年の発展を経て、北斗はすでに整った産業チェーンを形成している。中国の交通・農業・公安・測量などの業界及び大衆分野で大規模応用されている。今年は徐々にインターネット、ビッグデータ、人工知能(AI)などの新技術との深い革新的な融合を拡大し、「北斗+」融合応用の新モデル・新業態を生み出し続けていく。

 2018年末現在、中国国産北斗測位チップ・モジュールなどの基礎製品の販売量が7000万個を突破した。中国国産高精度基盤の販売量は国内の3割、アンテナは9割を占めている。

 中国は終始「中国の北斗、世界の北斗」という理念を貫いている。衛星測位の国際協力を掘り下げ、北斗システムの海外進出を促し、北斗システムの建設・発展の成果を全世界と共有している。北斗システムは現在インドネシアの土地の権利確認、クウェートの建設工事、ウガンダの国土測量、ミャンマーの精密農業、モルジブの海上杭打ち、カンボジアのドローン、タイの倉庫管理・物流、パキスタンの空港の時報、ロシアの電力点検などの分野で広く応用されている。北斗高精度製品は90数カ国・地域に輸出されており、北斗地上強化技術及び製品が海外に輸出されている。

 中国・アラブ諸国協力フォーラム中国側事務局、アラブ連盟事務局、中国衛星測位システム管理弁公室、アラブ情報通信技術組織が今年4月1日、2日の両日、チュニジアで第2回中国・アラブ諸国北斗協力フォーラムを共催する。中国・アラブ諸国双方が国際協力・交流の長期メカニズムの模索を展開し、中国・アラブ諸国衛星測位協力を掘り下げ、北斗のアラブ諸国進出を促す重要な多国間プラットフォームになるよう推進する。

 計画によると、中国は2020年に北斗3号グローバルシステムの建設を全面的に完了し、特色あるサービスを提供することになっている。中国は2035年に北斗システムを中心とする、より遍在的で融合した、スマートな総合PNT(測位・ナビ・時報)システムを構築する計画だ。

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