2019年04月15日-04月19日
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中国とチェコの企業、汚水処理の協力協定を締結

2019年04月18日

 クロアチアのドゥブロヴニクで先ごろ開催された第8回中国・中東欧諸国首脳会議の会期中、中広核環境保護産業有限公司とチェコの「Environment Commerce CZ s.r.o.」社(以下「EC社」)が、中国・チェコ汚水処理プロジェクトの協力協定を締結した。科技日報が伝えた。

 協定によると、双方は汚水処理場の設計、建設、小型一体化汚水処理装置、多くの成熟した先進技術の導入などの面で協力を掘り下げる。初の協力プロジェクトは湖北省襄陽市ハイテク区汚水処理場で実施されることが確定した。汚水処理能力は1日あたり3万トン。

 襄陽市ハイテク区汚水処理場はEC社が設計・開発した一体化集積汚水処理方法を導入する。従来の技術と比べると敷地面積を3分の1に縮小し、かつ施工期間が短く、ランニングコストを大幅に引き下げることができる。「土地節約、省エネ、ハイレベル、共有」などのメリットを持ち、中国における初の導入となる。言及すべきは、同技術の導入により水質が安定的に「地表4類」以上の高い水準に達し、直接的に中水の再利用に用いることができる点だ。国内の新設汚水処理施設もしくは基準を高めるための改造における、水質が基準を満たせないという問題を解消する。また無臭作業エリア、閉鎖型景観設計により、生態共有の良好な効果を得ることができる。

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