中国インターネット情報センター（CNNIC）が8月28日に発表した第52回中国インターネット発展状況統計報告によると、2023年6月末時点で、中国のネットユーザーは22年12月比1109万人増の10億7900万人で、インターネット普及率は76.4％となった。
報告によると、ネットワークの基本リソースについては、6月末現在における中国のドメイン登録数が3024万件だったほか、IPv6アドレス数が6万8055個/32、IPv6アクティブユーザー数が7億6700万人、ブロードバンド接続ポートが11億1000万個、光ファイバーケーブルの総延長が6196万キロとなった。
モバイルネットワークの発展状況では、6月末現在、中国の携帯電話基地局数は1129万カ所で、そのうち5G基地局は計293万7000カ所が開通しており、モバイル通信基地局全体の26％を占めた。モバイルインターネットの累計データ通信量は前年同期比14.6％増の1423億ギガバイト（GB）だった。
モノのインターネット（IoT）の発展状況では、6月末現在、通信事業者3社が展開しているセルラー版IoT（CIoT）の端末ユーザーは22年12月比2億7900万人増の21億2300万人で、モバイルインターネットの端末接続数の55.4％を占め、万物のインターネット（IoE）の基盤が固められた。
全国の5G産業における仮想プライベートネットワーク（VPN）は1万6000を超えた。インダストリアルインターネットの識別マーク解析システムは全国31省（自治区・直轄市）をカバーした。一定の影響力を備えたインダストリアル・インターネットプラットフォームは240を超え、中国は総合型、特色型、専門型の多層的インダストリアル・インターネットプラットフォームシステムをほぼ構築した。
アプリケーションの面では、上半期に中国でインターネットの各種アプリが発展を続け、多くのアプリでユーザーが一定程度増加した。リアルタイム通信のユーザーが10億4700万人、ネット動画が10億4400万人、ショート動画が10億2600万人で、サービスの利用率は順に97.1％、96.8％、95.2％となった。
オンライン配車サービスやオンライン旅行予約、ネット文学などのユーザーも急増した。6月末現在のオンライン配車サービスのユーザーは22年12月末比3492万人増加し、伸び率は8.0％となった。オンライン旅行予約は3091万人増（伸び率7.3％）、ネット文学は3592万人増（伸び率7.3％）となった。